最初から3作品を作ろうとしない

未経験者向けの情報では「ポートフォリオには3作品必要」と書かれていることがあります。ただ、完成度の低い作品を急いで三つ作るより、一つを公開し、説明できる状態まで仕上げる方が学びは深くなります。

最初の一つは、架空のカフェ、美容室、地域の教室など、利用者を想像しやすい題材がおすすめです。誰に何を伝えるサイトなのかが決まると、色やレイアウトを選ぶ理由も説明しやすくなります。

手順1:作る前に1枚のメモを書く

いきなりデザインツールを開かず、次の四つをメモします。

  • サイトを見る人は誰か
  • 見た人に何をしてほしいか
  • 一番伝えたい情報は何か
  • 必要なページは何か

たとえば個人経営のカフェなら、目的は「近所の人に営業時間と場所を知ってもらい、来店してもらう」。この目的があれば、トップに置く情報の優先順位が決まります。

手順2:参考サイトは、見た目ではなく理由を見る

参考サイトを探すときは、色や写真だけでなく、「なぜこの順番なのか」を見ます。最初に商品を見せているのか、安心材料を先に出しているのか、予約ボタンはどこで出てくるのか。理由を言葉にすると、丸写しではなく自分の設計に使えます。

参考にするときのメモ例「スマホでは営業時間が最初に見える」「メニュー写真の直後に地図がある」「予約ボタンが画面下に固定されている」のように、動きや順番を記録します。

手順3:まずスマホ幅で主要ページを完成させる

実際の閲覧はスマホが中心になる案件も多いため、PCだけ整っていてスマホで崩れる作品は評価されにくくなります。トップページを組んだら、早い段階で390px前後の幅を確認してください。

文字が小さすぎないか、ボタンを押しやすいか、画像が切れすぎていないか。見た目だけでなく、使う人の立場で確認します。

手順4:URLで見られる状態へ公開する

自分のパソコンで動くだけでは、相手は確認できません。GitHub PagesやVercelなどを使い、URLを送れば見られる状態へ公開します。公開時には、画像の読み込み切れ、リンク切れ、フォームの動作も確認します。

公開作業でつまずく経験も、Web制作では大切です。ファイル名の大文字・小文字や相対パスなど、ローカルでは気づきにくい問題が見えてきます。

手順5:作品ページに「考えたこと」を書く

採用担当者や依頼者が知りたいのは、完成画面だけではありません。次の項目を短くまとめます。

  • 想定した利用者とサイトの目的
  • 担当範囲と制作期間
  • 使用した技術
  • 工夫した点
  • 難しかった点と、どう解決したか
  • 次に改善したいこと

完璧だったように見せる必要はありません。問題に気づき、調べ、直した過程の方が、その人の考え方を伝えます。

公開前の最終チェック

最低限ここを確認
  • スマホとPCの両方で横スクロールが出ない
  • すべてのリンクとボタンが動く
  • 画像がぼやけたり、読み込めなかったりしない
  • タイトルと説明文が設定されている
  • 作品の目的と自分の工夫を説明できる

作品を「見せられる状態」まで仕上げたい方へ

CodeTutorでは、題材決めから公開、説明文の整理まで1対1で確認します。作りかけの作品を持ち込んでの相談も可能です。

ポートフォリオ相談を見る