この記事について海外で公開された情報をもとにAIが要約・解説した記事です。原文の翻訳ではありません。正確な内容は記事末尾の出典元をご確認ください。
この記事の要点
  • Claude Fable 5はpass@1で69.7%とリードするが、1回あたり21.63ドルと高価
  • DeepSeek V4 Pro 0813はpass@4で88.5%と逆転し、0.24ドルと約90分の1のコスト
  • 両モデルのタスク相関は0.39で、カスケードにより82.7%を8.28ドルで解決可能

比較の概要

Together AIは、ソフトウェアエンジニアリングのベンチマークDeepSWEに含まれる113のタスクについて、DeepSeek V4 Pro 0813とClaude Fable 5を比較した。各モデルともmax設定で4回の試行を行い、合計904回のロールアウトから結果を集計している。Fableはこのベンチマークで最も高価なモデル、Proは最も安価なモデルの一つで、価格差は約90倍に達する。

この比較から分かるのは、単純な性能比較だけではない。両モデルの失敗パターンが大きく異なり、組み合わせることでカバー範囲が広がること、そして高価なモデルを常時使う必要がないことである。以下、性能・コスト・ルーティングの観点から詳しく見る。

性能: 初回はFable、再試行でPro

1回の試行で成功する割合を示すpass@1では、Fableが69.7%、Proが62.8%で、Fableが約7ポイント上回る。しかし、試行回数を増やすと状況は変わる。2回の試行では78.5%対77.1%とほぼ並び、4回の試行ではProの88.5%がFableの84.1%を上回る。高価なモデルであっても、再試行を許せば優位性は薄れる。

90倍の価格差は、100ドルあたりの解決数に明確に表れている。Proは100ドルで260タスクを解決するのに対し、Fableは3タスクしか解決しない。また、実行時間はFableの中央値が31分、Proが35分とほぼ互角で、価格差に見合う高速化もない。

失敗パターンの違い

両モデルとも既存テストを壊す頻度は低く、失敗時の11%に抑えられている。ただ、失敗の形態は異なり、Fableは大きな失敗(解決から大きく外れる)が18%、Proは10%と、Fableの方が修正に手間のかかる失敗をしやすい。逆に近いところまで正解に達する失敗はProが66%と、Fableの57%を上回る。

タスクの種類では、データモデリングやシリアライゼーション、Rustといった分野でFableが強く、Rustでは85%対65%と20ポイントの差がある。一方、並行処理と耐久性の分野ではProが58%対45%で上回る。TypeScriptでもProが61%対57%で勝っており、常にFableが必要というわけではない。

カスケード方式の効果

両モデルのタスクごとの成功率の相関は0.39で、これまで測定された中で最も低い。共通に解けるタスクは88件で、Proだけが解くのは12件、Fableだけは7件、両方解けないのは6件だけ。合わせて113件中107件をカバーする。

この相補性を生かすのが、最初にProを使い、テストが失敗した場合だけFableに切り替えるカスケード方式だ。この方式で、タスクの解決率は82.7%に達し、1件あたりのコストは8.28ドルになる。Fable単独の69.7%よりも13ポイント高く、コストもFable単独の21.63ドルの半分以下だ。順番を逆にすると同じ精度で21.71ドルになるため、順序も重要だ。

示唆

この結果は、Fableを常時使うことが正当化しにくいことを示している。Fableの強みはRustとシリアライゼーションに集中しており、その領域では価格に見合う性能がある。一方、Proは近い性能を低コストで提供し、再試行による精度向上も大きい。実際の開発では、コストを抑えつつ精度を高めるために、テスト結果に基づくルーティングが有効とみられる。

DeepSWEにおける両モデルの比較
指標DeepSeek V4 Pro 0813Claude Fable 5
1回のロールアウト価格$0.24$21.63
pass@162.8%69.7%
pass@278.5%77.1%
pass@488.5%84.1%
$100あたりの解決数2603
中央値の実行時間35分31分
原文からの引用
Run DeepSeek V4 Pro 0813 first, escalate to Claude Fable 5 only when it fails. That cascade solves 82.7% of DeepSWE tasks at $8.28 each.

DeepSeek V4 Pro 0813を最初に使い、失敗した場合だけClaude Fable 5に切り替える。このカスケード方式により、DeepSWEのタスクの82.7%を1件あたり8.28ドルで解決できる。

今後の見通し

今後は、実際の開発現場でこのカスケード方式を試し、自社のテストスイートでどのくらいのコスト削減になるかを検証することが考えられる。また、Fableの高価格が正当化されるのはRustやシリアライゼーションなど特定の領域に限られるため、そうしたタスクの割合が分かれば、より精度の高い費用対効果の判断ができるようになる。他のモデルを組み合わせたルーティングの効果についても、さらにデータが待たれる。

日本の開発者・IT企業にとっての意味

日本のIT企業にとって、AIコーディング支援のコストを抑える具体的な戦略として参考になる。高価な最強モデルを全タスクに使うのではなく、安価なモデルを先に使って失敗時に切り替えるカスケード方式は、実装が比較的簡単で、テストスイートさえあればすぐに試せる。また、モデルの相補性を利用することで、単一モデルでは解けないタスクもカバー範囲が広がる。特に、ソフトウェア開発の自動化に取り組む企業は、自社のタスクセットで同様の比較を行い、コストと精度のバランスを最適化する価値が大きい。ただし、使用するモデルの性能や料金は変化するため、常に最新の情報に基づいて判断する必要がある。

気になる点

DeepSeek V4 Pro 0813とClaude Fable 5のどちらが優れている?
指標による。pass@1はFableが69.7%で上回るが、pass@4ではProが88.5%で逆転し、コストも約90分の1。再試行を許す高頻度のエージェント用途ではProが費用対効果で勝る。FableはRustやシリアライゼーションなど特定領域での利用が適している。
カスケード方式はどのように使えばよい?
テストスイートが存在するなら、まず安価なモデルで解決を試み、自動テストが失敗した場合だけ高価なモデルに依頼する。この方式でDeepSWEでは82.7%のタスクを1件あたり8.28ドルで解決できた。ただし、検証可能なテストがない場合は効果を測れない点に注意が必要。

用語解説

DeepSWE
ソフトウェアエンジニアリング能力を測るベンチマーク。多様なタスクとプログラミング言語で構成される。
pass@k
k回の試行のうち少なくとも1回でテストを通過する確率。pass@1は初回成功を意味する。
カスケードルーティング
安価なモデルでまず解決を試み、失敗した場合に高価なモデルへ切り替える手法。

出典

DeepSeek V4 Pro 0813 vs Claude Fable 5 on DeepSWE: Cost, Coding, and Routing

Together AI / 2026年8月17日

https://together.ai/blog/deepseek-v4-pro-0813-vs-claude-fable-5-on-deepswe-cost-coding-and-routing

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