この記事について海外で公開された情報をもとにAIが要約・解説した記事です。原文の翻訳ではありません。正確な内容は記事末尾の出典元をご確認ください。
この記事の要点
  • API呼び出しごとに検索対象ドメインの許可・拒否を指定可能
  • 公開日時点の範囲をISO-8601形式で指定し鮮度を保証
  • 東京リージョンを含む2リージョンでWeb Searchが利用可能に

発表の概要

AWSは2026年8月19日、Amazon Bedrock AgentCoreのWeb Search機能に、実行時ドメインフィルタと公開日フィルタを追加した。これはWeb Searchコネクタのバージョン1.2.0として提供される。従来の管理者レベルでのドメイン制御に加え、個々のAPI呼び出しで検索対象とするドメインの許可リスト(allowlist)と拒否リスト(denylist)を指定できる。各リストには独立に最大100件まで登録できる。

公開日フィルタは、結果の公開日をISO-8601形式のUTC時刻で指定した範囲に制限する。両フィルタは省略可能で、指定しない場合は従来どおりすべてのインデックス済みコンテンツが検索対象となる。フィルタを有効にした場合、Web Searchは再現率より精度を優先し、判定できない結果は除外する。

管理者とランタイムの併用

この機能の設計上のポイントは、管理者が設定するドメインポリシーとランタイムのフィルタを階層的に組み合わせる点だ。管理者レベルの許可リストとランタイムの許可リストは共通部分(積集合)として扱われ、拒否リストは和集合として扱われる。つまり、ランタイムで指定したドメインが管理者の許可リストに含まれていなければ、そのドメインは静かに除外される。

逆に、管理者が拒否したドメインをランタイムで許可することはできない。ランタイムのフィルタは常に検索範囲を狭める方向にしか働かない。これにより、企業のガバナンスを維持しつつ、リクエストごとに異なるドメイン制御が可能になる。例えば、法務チーム向けのエージェントではSECのドメインだけに絞り込み、マーケティングチーム向けには別の許可リストを指定する、といった使い方ができる。

実装方法と利用例

利用開始にあたっては、AgentCore GatewayにWeb Searchターゲットを作成し、コネクタのバージョンとして1.2.0を指定する。すでに1.1.0を使っている場合は、UpdateGatewayTargetを呼び出してバージョンを更新できる。管理者レベルのドメインポリシーもこの時点で設定する。その後、エージェントがtools/callを送信する際に、フィルタオブジェクトでドメインの許可・拒否リストと公開日範囲を渡す。

ブログには、製薬企業の規制業務向けにFDAやNIHなどの承認済みソースだけを参照させる例や、株式情報のエージェントで直近7日間の結果だけを返す例が紹介されている。これらの例は、コンプライアンス要件や鮮度要件がある実務で、リクエスト単位の制御が有効であることを示している。なお、コード例ではBoto3とMCPクライアントが使われている。

リージョン展開と注意点

今回のリリースでは、Web Searchの利用可能リージョンがeu-west-1(ダブリン)とap-northeast-1(東京)に拡大された。AgentCoreはゼロエグレスアーキテクチャを採用しており、検索クエリはAWS内にとどまる。これにより、ヨーロッパとアジア太平洋の顧客は、データの保存場所に関する要件を満たしつつ、リージョンエンドポイント経由で低遅延にWeb Searchを呼び出せる。

ただし、フィルタを有効にすると結果数が減る可能性がある。また、ランタイムフィルタはあくまで検索範囲を狭めるもので、管理者ポリシーを上書きすることはできない。現時点では、利用料金や各リージョンでの正確な可用性については公表されていない。日本での利用を検討する際は、AWS公式ドキュメントや料金ページを確認する必要がある。

管理者フィルタとランタイムフィルタの比較
項目管理者レベルランタイム
設定タイミングコネクタ作成時API呼び出し時
指定できる内容許可・拒否リスト許可・拒否リストと公開日範囲
リストの最大件数各100件各100件
適用対象そのコネクタを使うすべてのリクエスト個々のリクエストのみ
管理者ポリシーへの影響基礎となるポリシー管理者ポリシーを狭める方向にのみ作用
原文からの引用
When filters are active, Web Search prioritizes precision over recall.

フィルタが有効な場合、Web Searchは再現率よりも精度を優先します。

今後の見通し

今回の機能により、AIエージェントが参照する情報ソースを企業の要件に合わせて細かく制御できるようになった。今後は、フィルタの適用結果のログや監査機能、さらなるリージョン展開などが発表される可能性がある。また、ランタイムフィルタの利用事例が増えれば、コンプライアンス要件の厳しい業界でのAIエージェント採用が進むとみられる。日本企業にとっては、東京リージョンでの利用が可能になったことで、レイテンシとデータローカライゼーションの両面で導入障壁が下がる。次の判断材料としては、各リージョンでの料金と、フィルタがSIEMや監査ログとどう連携するかの情報が挙げられる。

日本の開発者・IT企業にとっての意味

日本のIT企業・開発者にとって、今回の発表はAIエージェントを実務に導入する際のハードルを下げるものだ。金融、製薬、法務などコンプライアンスが重視される業界では、エージェントが参照する情報源を厳密に制御する必要がある。ランタイムフィルタにより、API呼び出しごとに検索対象を限定できるため、利用部門ごとに異なるポリシーを適用しやすくなる。また、東京リージョンでの利用が可能になったことで、国内のワークロードから低レイテンシでアクセスでき、データの国内保持が要件となるケースにも対応しやすい。開発者は、MCPクライアントから新しいフィルタパラメータを送るだけでよいため、既存のエージェントへの組み込みも比較的容易とみられる。

気になる点

東京リージョンでWeb Searchを利用できますか?
はい。今回のリリースでap-northeast-1(東京)が追加され、Web Searchを利用できます。AWS内で検索クエリが完結するゼロエグレスアーキテクチャのため、データがAWSの外に出ません。
既存の1.1.0から1.2.0にアップグレードするにはどうすればよいですか?
UpdateGatewayTargetを呼び出し、バージョンに1.2.0を指定します。新しいターゲットを作成しなくても更新できます。
ランタイムフィルタで管理者の許可リストにないドメインを指定するとどうなりますか?
そのドメインは静かに除外されます。ランタイムフィルタは管理者ポリシーを狭める方向にしか機能しないため、許可リストにないドメインは検索されません。

用語解説

AgentCore
Amazon Bedrock AgentCoreは、エージェントを構築・接続・最適化するプラットフォーム。MCP対応のGatewayを提供する。
Web Search
AgentCore Gatewayから利用できるWeb検索ツール。エージェントが情報を取得して回答の根拠付けに使う。
allowlist/denylist
許可ドメインのリストと拒否ドメインのリスト。ランタイム呼び出し時に指定できる。
MCP
Model Context Protocol。モデルとツールを接続するためのプロトコル。

出典

Domain and publish date filters for Web Search on AgentCore

Amazon Web Services / Gaurav Deshmukh / 2026年8月20日

https://aws.amazon.com/blogs/machine-learning/domain-and-publish-date-filters-for-web-search-on-agentcore

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