
- AI関連以外の出張と採用を一時停止中
- Bloombergが7月に報道、現在も継続と現社員
- 全社展開中の新AIツールがコスト増の一因か
発表内容
SAPは先月、社内メールで大部分の出張と採用を停止すると通知した。例外はAI関連の出張や採用のみで、AI以外の支出を抑えるねらいがあるとみられる。このメールは404 Mediaが入手し、報じた。
ブルームバーグも7月にこの動きを報道していたが、現社員によると、停止措置は今も続いているという。
内部事情
現社員は最近の全社ミーティングでもこの件が取り上げられたと話す。また、同社は現在新しいAIツールを全社に展開中で、その運用コストがさらに増大している可能性があると語った。ただし、コスト削減の具体的な目標額などは不明だ。
同社がどの程度の利用規模でAIツールを動かしているかは公開されていない。生成AIは利用量に応じて費用が膨らむため、大企業ではコスト管理が課題になりやすい。
背景と影響
この事例は、AIの導入が必ずしもコスト削減につながらない現実を示している。むしろ、利用が広がるにつれ費用が膨らみ、企業は利用制限や経費削減を迫られるケースが出ている。SAPのような大手でも対応に追われることがうかがえる。
AI関連の出張や採用のみ例外的に認めている点は、同社がAI投資そのものは継続する方針であることを示唆している。一方で、それ以外の部門には影響が出る可能性がある。
今後の焦点
SAPがAI関連以外の支出をいつまで抑制するのかは明らかでない。現時点で、停止措置が業績や製品開発に与える影響も不明だ。AIコストの管理は、IT企業全体の課題として今後も注目されそうだ。
今回の情報は内部メールと一人の現社員の証言に基づいており、全容が明らかになったわけではない。今後のSAPの公式発表や決算での言及が待たれる。
which I can only imagine massively increases the costs.
これがコストを大幅に増大させているとしか思えない。
日本の開発者・IT企業にとっての意味
日本のIT企業にとって、AI導入時のコスト計画の重要性を改めて示す事例といえる。SAPのような大手でも、AI利用の拡大に伴う費用増が業務全般の経費削減につながっている。日本企業がAIツールを本格運用する際には、初期投資だけでなく、推論コストや利用量に応じた変動費をあらかじめ想定し、利用ガイドラインや予算枠を設定する必要がある。また、出張・採用という人材関連の支出まで抑制される例は、コスト管理が経営判断に直結することを示している。
用語解説
- AIコスト
- AIの運用にかかる費用。特に生成AIでは、利用量に応じて計算資源や電力が増え、コストが膨らみやすい。
出典
SAP stops most travel and hiring because of AI's soaring cost
https://404media.co/software-giant-sap-stops-most-travel-and-hiring-because-of-ais-soaring-cost
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