
- 13万超のポッドキャストを文字起こしし、検索・分析できる『Radar』を発表
- AIエージェント向けのAPIとMCPを提供し、音声データの利用を可能に
- 料金は月額29ドルから。ヘッジファンドなどが顧客
Radarとは
Particleは8月26日、ポッドキャスト検索エンジン『Radar』を発表しました。元Twitterエンジニアが創業した同社は、これまでAIニュースリーダーアプリを提供していましたが、今回ポッドキャストの音声データに焦点を移します。Radarは音声を文字起こしするだけでなく、内容を理解して重要な引用やハイライトを抽出します。
Radarは13万以上のポッドキャストを文字起こししており、既存のサービスの中で最大規模とされています。Apple Top 200ポッドキャストを135の分野でカバーし、毎日2万エピソードがインデックスに追加されます。
AIエージェントへの対応
AIエージェントはウェブ上のテキストデータを主に扱っており、音声は文字起こしされない限り処理できません。Particleの共同創業者でCEOのSara Beykpour氏は、『エージェントは音声に対して基本的に盲目だ』と述べています。Radarは文字起こしに加えて、話者ラベルやエンティティ(人、企業、ブランドなど)の情報を付与し、API経由でAIエージェントに提供します。
API利用には、AIエージェントが外部データにアクセスするためのプロトコル『MCP』も用意されています。すでにヘッジファンドやAI検索プラットフォーム企業などがAPIを導入しており、検索APIプロバイダーのExaもパートナーに名を連ねています。
主な機能と料金
Radarはエンティティの言及をトラッキングし、メールやSlack、webhookでアラートを送信できます。フィルタを使って特定のゲストが特定のトピックを話したときだけ通知するといった設定も可能です。さらに、タイムスタンプ付きのクリップ抽出や、広告の出稿状況を検索できる専用エンジンも備えています。
料金は1シートあたり月額29ドル、ビジネス向けは月額399ドルで20シートが含まれます。APIは利用用途に応じたカスタム価格です。政治バイアス分析やチャートランキング、オーディエンス規模の推定などのデータも提供されます。
今後の課題と展望
Radarは現在ポッドキャストを対象としていますが、将来はYouTube動画やニュースクリップなど他の音声コンテンツにも対応する計画です。ただし、対応言語やAPIの具体的な料金体系はまだ公表されていません。
文字起こしサービスは既に複数存在しますが、検索や分析に特化し、APIを中心に提供する点がRadarの特徴とみられます。AIエージェントが音声データを扱う市場が広がるかどうかが、今後の焦点になりそうです。
| プラン | 価格 | 内容 |
|---|---|---|
| 個人 | 月額29ドル | 1シート向け |
| ビジネス | 月額399ドル | 20シート含む |
| API | カスタム | 利用用途に応じた価格 |
Agents are generally blind to audio; they can’t see it unless something or someone has transcribed it.
エージェントは音声に対して基本的に盲目です。誰かが文字起こししない限り、音声を見ることはできません。
今後の見通し
Radarはポッドキャスト以外の音声コンテンツにも対応を広げる計画です。AIエージェントの活用が進むにつれて、音声データを扱うAPIの需要は高まるとみられます。ただし、日本語対応や具体的なAPI価格が明らかになるまでは、日本企業が導入を判断するのは難しいでしょう。今後の発表が待たれます。
日本の開発者・IT企業にとっての意味
日本のポッドキャスト市場は拡大しており、音声コンテンツの分析ニーズも高まっています。RadarのAPIを使えば、営業支援ツールやマーケティング分析、メディア監視などに音声検索を組み込むことが可能です。また、AIエージェントが音声データを扱えるようになると、現在テキスト中心の情報収集をしているシステムに音声という新しいデータソースを追加できます。ただし、日本語対応やコストが不明なため、実際の導入には英語での利用を前提にするか、追加の情報収集が必要になるでしょう。
気になる点
- Radarは日本語のポッドキャストにも対応していますか?
- 原文では言語対応について明記されていません。現時点では英語が中心と考えられますが、詳細は公表されていません。
- APIの利用料金はいくらですか?
- 原文では『カスタム価格』とされており、個別の見積もりになるようです。具体的な金額は公表されていません。
- 既存の文字起こしサービスと何が違いますか?
- 単なる文字起こしに加えて、エンティティの理解や重要クリップの抽出、広告検索などの高度な分析機能をAPIで提供する点が特徴です。
用語解説
- MCP
- Model Context Protocolの略。AIモデルが外部データやツールにアクセスするための通信プロトコル。
- エンティティ
- 人、企業、ブランド、製品、トピックなど、文書や音声の中で言及される固有の対象。
- ヘッジファンド
- 機関投資家や富裕層から資金を集め、高い収益を目指して運用する投資ファンド。
出典
Radar makes podcasts searchable — and usable by AI agents
https://techcrunch.com/2026/08/26/radar-makes-podcasts-searchable-and-usable-by-ai-agents
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