
- iOS 27など5つのOSが公開、Siri AIはtvOS以外の全OSに搭載
- Siri AIは画面説明や過去のメール検索、アプリ連携に対応
- AFM 3モデル群が基盤、オンデバイスとクラウドを使い分け
5つのOSを同時公開
Appleは2026年9月14日、iOS 27、macOS 27 Golden Gate、watchOS 27、visionOS 27、tvOS 27という年次大型アップデートを公開した。いずれも同日から対応デバイスで利用できる。今回の最大の特徴は、大規模言語モデル(LLM)をベースにしたSiri AIがtvOSを除くすべてのOSに搭載されたことだ。Appleはこの方針を事前に告知していた。
Siri AIの中身
新しいSiriは自然言語による依頼に応答し、画面上に表示されている内容を説明したり、過去のメールやテキストメッセージといった個人的な履歴を検索したりできる。開発者が対応を追加したアプリとは直接やり取りすることも可能だ。チャットAIのように使える専用のSiriアプリも用意され、一部の点で一般的なChatGPTやClaudeのアプリに似ていると記事は説明する。
AI関連の機能はほかにもある。プロンプトからショートカットの自動化やSafari拡張機能を生成できるほか、写真編集の選択肢も増えた。
AFM 3モデル群
Siri AIやほかの「Apple Intelligence」機能は、主にAppleが開発した複数のモデルによって動いている。多くはAFM 3という名称が付いている。オンデバイス向けには30億パラメータのAFM 3 Coreと、200億パラメータのAFM 3 Core Advancedがある。後者は「疎なアーキテクチャ」を採用し、リクエストに応じて10億〜40億パラメータだけを活性化する。
さらに強力なモデルとして、リモートサーバー上で動作するAFM 3 Cloud、ADM 3 Cloud(Image)、AFM3 Cloud Proが用意されている。
Liquid GlassとmacOSの調整
AI以外では、iOSとmacOSの両方で「Liquid Glass」デザインの透明度を調整するスライダーが追加された。macOSでは特に、Liquid Glass導入以降に集まったユーザーの声に対応する細かなデザイン調整が多数行われている。根本的に新しいデザインではないが、待望の磨き込みだと記事は評価する。
macOSとiOSでは品質や性能の改善も多数ある。たとえばmacOSはすべてのシステムUI要素でHDRに対応し、外部モニターのより幅広い表示モードを扱えるようになった。tvOS 27、visionOS 27、watchOS 27はiOS 27やmacOS 27 Golden Gateより小規模な更新で、tvOSはSiri AIを搭載せずPodcastsやMusicの調整が中心となる。
対応要件とRosetta終了
iOS 27はiPhone 11以降に対応するが、Siri AIを使うにはiPhone 15 ProかiPhone 16以降が必要だ。macOS 27 Golden GateはMシリーズのMacが必要となる。
Golden Gateは、Apple SiliconのMacでIntel向けの古いアプリを動かすためのRosettaに対応する最後のmacOSになる点も注目される。このサイクルの後、メンテナンスされていない多くの古いアプリは動作しなくなるが、Intel Mac向けに開発された古いゲームには例外が設けられた。
| モデル | 実行場所 | 規模・特徴 |
|---|---|---|
| AFM 3 Core | オンデバイス | 30億パラメータ |
| AFM 3 Core Advanced | オンデバイス | 200億パラメータ、疎なアーキテクチャで10億〜40億を活性化 |
| AFM 3 Cloud / ADM 3 Cloud (Image) / AFM3 Cloud Pro | クラウド | より強力なモデル |
iOS 27 supports the iPhone 11 and later, but you’ll need either an iPhone 15 Pro or an iPhone 16 or later to use Siri AI.
iOS 27はiPhone 11以降に対応するが、Siri AIを使うにはiPhone 15 ProかiPhone 16以降のいずれかが必要だ。
今後の見通し
今後はSiri AIの実利用での評価が焦点になるとみられる。オンデバイスとクラウドのモデルをどう使い分け、プライバシーをどう扱うかの詳細が明らかになれば、企業が導入を判断しやすくなる。開発者向けには、Siri AIがアプリと連携するための仕組みや、対応アプリの広がりが重要になる。またRosetta終了後の移行状況も、Intel向けアプリを抱える組織にとって判断材料になる。Appleがこれらの情報をどこまで開示するかが次の注目点だ。
日本の開発者・IT企業にとっての意味
日本の開発者やIT企業にとって、今回の発表はいくつかの実務的な論点を含む。第一に、Siri AIがアプリと直接連携できる点は、iOSアプリを提供する企業にとって新たな対応余地を生む。連携方法の詳細は今後の開示を待つ必要があるが、対応の有無がユーザー体験の差になり得る。第二に、RosettaがGolden Gateで最後となることは、Intel向けに作られた業務アプリやツールを抱える企業に移行計画の見直しを促す可能性がある。古いゲーム向けの例外はあるが、業務用途のアプリに同様の配慮があるかは示されていない。第三に、Siri AIの利用にiPhone 15 Pro以降が必要なため、社内の端末更新計画にも影響しうる。
気になる点
- Siri AIを使うにはどのiPhoneが必要ですか
- iOS 27自体はiPhone 11以降に対応しますが、Siri AIを利用するにはiPhone 15 ProかiPhone 16以降が必要です。これより古い端末ではSiri AI以外の機能は使えますが、Siri AIの対象外となります。
- MacでGolden Gateを使う条件はありますか
- macOS 27 Golden GateはMシリーズのMacが必要です。Intel搭載のMacでは利用できません。対応する具体的な機種の一覧は原文では示されていません。
- Rosettaはいつまで使えますか
- macOS 27 Golden GateがRosettaに対応する最後のバージョンです。このサイクルの後、メンテナンスされていない古いアプリは動作しなくなる見込みですが、Intel Mac向けに開発された古いゲームには例外が設けられています。
用語解説
- AFM 3
- Apple Foundation Modelsの第3世代とみられる、Apple開発のAIモデル群。オンデバイス版とクラウド版がある。
- 疎なアーキテクチャ
- モデル全体の一部のパラメータだけを計算に使う設計。計算量を抑えつつ規模を大きくできる。
- Liquid Glass
- Appleが導入したOSのデザイン。今回、透明度を調整できるスライダーが追加された。
- Rosetta
- Apple SiliconのMacでIntel向けアプリを動かすための仕組み。Golden Gateが対応する最後のmacOSとなる。
出典
Apple releases iOS 27, macOS Golden Gate 27 with Siri AI and Liquid Glass refinements
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