電力が最大の制約に
Emerald AI、Google、NVIDIAは、AIデータセンターが電力系統の状況に応じて電力使用を動的に管理できるようにする業界連合「AI Energy Management Alliance(AEMA)」の設立を発表しました。電力が米国のAIインフラ拡大を規定する制約になるという認識のもと、技術中立・性能ベースの原則で系統接続の迅速化と電力システムの安定を両立させる枠組みづくりを目指します。発表済みの事実に加え、現時点で明らかになっていない点も整理されています。
計算資源の供給網でも動きがありました。韓国のSKハイニックスが、米国内でRAMチップを生産するためIntelと協議しているとロイター通信が匿名の関係者の話として報じています。Intelが計画中のオハイオ州工場の一角を賃借する案や、クラウド事業者を巻き込む合弁案が検討されているとされますが、SKハイニックスはTechCrunchに対し、具体的な計画は何も確定していないと説明しています。
省電力でローカル推論が現実に
arXivに公開された論文は、消費電力あたりのタスク精度を示す指標「Intelligence per Watt(IPW)」を提案し、20以上のローカルモデル、8種類のアクセラレータ、100万件の実世界クエリで評価しました。20B以下のローカルモデルとノートPC級アクセラレータの性能向上により、フロンティアモデルをクラウドで動かすという前提が揺らぎつつあることを背景にしています。2023年から2025年にかけてIPWは5.3倍に改善し、ローカルで処理可能なクエリの割合は23.2%から71.3%に上昇したと報告されています。
広告のエージェント化が進む
OpenAIは2026年9月16日、ChatGPT内の広告「ChatGPT Ads」に新しいAI機能を追加すると発表しました。ユーザーが広告をクリックした後に企業のエージェントと会話できる「Sponsored Agents」の試験や、プロンプトで広告を作成・分析できるAds Managerの機能、広告文を会話の文脈や利用者の言語に合わせる仕組みが含まれます。あわせて、初のCRMパートナーとしてHubSpot、初のeコマースパートナーとしてShopifyとの連携も始まりました。
明日以降に注目したい点
AEMAが掲げる技術中立・性能ベースの原則が、実際の系統接続の迅速化や電力システムの安定にどう結びつくかは、今後の枠組み設計次第です。SKハイニックスとIntelの協議は具体的な計画が未確定とされており、オハイオ工場の活用や合弁の形がどこに落ち着くかが焦点になります。IPWの改善が示すローカル推論の広がりと、Sponsored Agentsの試験結果や広告主の反応も、それぞれの分野の方向性を占う材料になりそうです。
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